レシートは貴重な情報源!レシートキャンペーンでわかることは
自社商品がどの層に刺さっているのかを知るために、レシートキャンペーンを導入する企業が増えています。レシートには製品を開発・販売するうえで大切な情報がたくさん詰め込まれています。ここでは、レシートキャンペーンで集めたレシートで、得られる情報について詳しく解説しましょう。レシートキャンペーンを導入する際に役立ててください。
応募フォームでのミニアンケートでわかること
レシートキャンペーンでは、消費者にレシートの画像を送ってもらうことで、「いつ」「どこで」「何を」買ったのかという購買情報を知ることができます。レシートを送ってもらう際、応募フォームにミニアンケートを設置すると、レシートだけではわからない消費者の情報を補えます。ミニアンケートの入力項目にはどのようなことを設定して、何がわかるのかを見ていきましょう。
商品を買っている人の基本情報
年齢や性別などを入力してもらうと、主に自社商品が受け入れられ購入しているターゲット層を絞り込むことができます。ただし、近年ジェンダーギャップの観点から、性別は記入しない設定の応募フォームも多くなりました。
商品の購入理由や競合製品のデータ
ミニアンケート内で、消費者の商品を購入した理由をヒアリングできます。同時に購入する際に比較した競合製品についてもわかれば、自社製品の強みを生かして他社製品との差別化をはかるべく戦略を立てることもできるでしょう。
キャンペーンをどこで知ったか
レシートキャンペーンが行われていることを知った場所または媒体を把握し、データ化します。そうすることで、次回レシートキャンペーンを行うとき、より広く知ってもらうための告知方法の改善につながります。
欲しいキャンペーン景品
レシートキャンペーンの景品が複数あるときは、応募者が自ら選択できるようにしておきましょう。その景品に人気が集まったかがわかるので、次回のレシートキャンペーンのときに景品を選ぶ参考になります。
アクセス情報
WEB上でレシートキャンペーンを行うとき、WEB広告、キャンペーン告知ページ、ミニアンケート応募フォームなどのように消費者がWEBページを見ていった動線ができます。この動線は、WEBページを見ている消費者によって異なるようです。この各動線のWEBアクセス情報を集計することで、実際に応募しなかった人も含むキャンペーンの告知がどの程度広がっていたか、認知経路を分析できるのです。
レシート情報から取得できるデータ
レシートキャンペーンに応募してきた人が送ってくれたレシートは、消費者の購買活動についてのさまざまな情報を得ることができる貴重なデータの宝庫なのです。
たとえば、レシートには購入した店舗の所在地が記されています。所在地などの「店舗情報」がわかれば、自社商品が購入されたエリアを特定できます。これにより、都市部で売り上げが伸びている商品が、地方では伸び悩んでいるといった具合にエリアごとの販売状況を比較することが可能です。
他にも、「自社商品と一緒によく購入されている商品にはどのようなものがあるか」「一回のお買い物で購入される個数」「販売価格が何円以下になると購入数が増え始めるのか」「競合商品の価格帯はどのくらいか」などといったデータも、レシートから読み取ることができるのです。
取得した情報は課題点の発見や改善につながる
このように一枚のレシートから取得できる情報はたくさんあります。都市部と地方との間で、売り上げ状況に大きな差の開きがあるというデータを取得したとしましょう。
なぜ都市部では売り上げが伸びているのに、地方では伸びないのか、エリアの風土と関係があるのか。そういったエリアごとの販売状況の違いを分析できるようになるでしょう。それらのデータを元に、広告の仕方や販売方法などの戦略を考え直すことができるのです。
「同時購入商品」や「購入価格」「競合商品の価格帯」も同様です。なぜ自社商品と一緒に購入されるのか、ある一定の価格帯にすると売れ始めるのはなぜなのか。データを読み解き、その理由を分析することで、商品や販売方法に対する課題点が見つかり、改善する手がかりを得られるかもしれません。
それに加えてミニアンケートで得られたパーソナル情報も同時に分析することで、宣伝から購入に至るまでのペルソナ(人物像)を設定する手がかりをえられるでしょう。
買い物をしたら何気なくもらうレシートは、マーケティングをするうえでは貴重な情報がたくさん得られるまさに「宝の山」なのです。レシートキャンペーンを導入すると、日本中にいる消費者の購買情報を集めることができ、データ化できます。そうすることで、全国の消費者の購買動向を把握できるうえ、販売戦略の指標にもなります。レシートキャンペーンによるデータを有効活用して、販促方法のブラッシュアップなどに役立ててみませんか。